変わりつつある日本の歯科医療

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欧米より遅れている日本の予防歯科

自覚症状なく、徐々に進行する歯周病

歯周病は、ブラッシング時に出血したり、口臭がしたり、歯肉が赤く腫れるといった症状から始まり、歯と歯肉の堺に歯垢がたまり炎症を起こします。しまいには、歯の土台となる歯槽骨が溶け出して、歯がグラグラし、最終的に抜け落ちてしまいます。
歯周病の恐ろしいところは、細菌が血流によって心臓や肺に運ばれ、全身の疾患の原因となることです。例として、糖尿病の悪化や心疾患、肺疾患、妊婦には早期低体重児出産などを引き起こす可能性があります。
痛みなどの自覚症状がほとんど無いため、見過ごされたり放置されやすい病気と言えますが、普段の歯磨きで予防することができます。そして、保険治療では長期かかっていた治療法もだんだん変わってきています。

歯周病の新しい治療法

治療は歯肉をめくってプラークを取り除いて行います。いままでの一般的な保険治療では、歯肉をめくり、歯周病菌によって壊死する恐れがある歯根のセメント質を取るという方法が主で、象牙質の露出による知覚過敏などの原因となりましたが、最近では歯周病菌の除去により感染を防ぐという方法にシフトしつつあります。これまで保険申請の面からも、長期間の治療が必要だった歯周病も、こうした方法で1回、もしくは数回で治療できるようにまでなっているのです。
歯周病の予防には、日常の歯磨きも大切です。一般的な歯磨きの方法では約60%も磨き残しがあると言われています。歯磨き指導によって磨き残しを減らし、定期的に通院して、本人の手が行き届かない分を歯科医が行うことにより感染を制御します。


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